【コラム】続編・ペーパードリップの紹介【おばた】

③蒸らす

ペーパードリップでは一般的に2回に分けてお湯を注ぎます。
1回目では全体に染み渡ってドリッパーから数滴落ちてくる程度の量の湯をドリッパーの中心に静かに注ぎ全体を湿らせ10秒~30秒ほど待ちます。

この1回目の工程を蒸らしと言います。

少量のお湯を注いで蒸らす

端っこのペーパーに直接お湯を当ててしまわないようになるべく気を付けましょう。
(写真ではちょっとペーパーにかかってしまってます…)

蒸らしてる際中に鮮度の良い豆であれば豆に含まれたガスが噴き出て粉の表面が奇麗に膨らみます。写真に写っている泡っぽい部分が噴き出したガスです。
僕はこの膨らみ方である程度の鮮度を確認したりもします。

蒸らす作法は人それぞれ諸説あったりそもそも蒸らさなくてもいいという派閥がいたりもしますが、初めは取り敢えず蒸らしてみましょう。純粋に豆が膨らむ様子を眺めてるとワクワクしてめっちゃ楽しいです。

長く蒸らせばその分だけ濃度が上がり、短かければあっさりしたものに仕上がりやすいかなと思います。お好みで。

④ドリップ

お湯を注いで抽出する

蒸らし終わったら後は淹れたい量だけ湯を注ぎましょう。
お湯はドリッパーの真上から中心に向かって直角をイメージして落とします。
そして中心で小さく”の”の字を描くように動かしながら注ぎ続けます。

ドリッパーの中心部にお湯を注ぐ

写真の赤く指定した範囲内を目安に中心に注ぎ続けます。
ペーパーに直接湯を当てたり端っこから満遍なく全体に注ぐようなことは避けましょう。

注ぐ湯の勢いと量で濃度と味が変わります。
個人的にはケトルから注ぐ湯の量とサーバーに落ちていく液の量が同じになるように意識して調節しています。ドリッパーの水位を一定で保ち続けてみましょう。

抽出が目的の量に達したらドリッパーから最後の一滴が落ちきる前に途中でドリッパーを外しましょう。最後の一滴まで落としきると一緒に雑味成分も降りてきてしまいます。
最初は勿体ないと思っちゃうかもしれませんが思いきって外しましょう。

⑤完成

お疲れ様でした。
あとは温めておいたカップに出来上がったコーヒーを注げば貴方だけの優雅な午後の始まりです。
冷めていくうちに少しずつ変化していくコーヒーの味にも注目しながら楽しんでみてください。