~コーヒーの品種~
現在コーヒーは主に2種類の品種が世界中で飲用されています。
それが“ロブスタ種”と“アラビカ種”です。
まずはこの2つについて軽く解説してみます。
~ロブスタ~
まずロブスタ種についてですが、ロブスタは1862年に発見されたばかりの比較的新しい品種のコーヒーです。
後述するアラビカ種に比べて病害虫に強く標高の低い地域でも栽培が容易で収穫量も多いというメリットを持ち合わせていますが、味わいはより苦みが強く独特な荒々しさがあります。
その為、特に日本ではアラビカのように単体で飲まれることは稀であり、主にブレンドコーヒーの材料として利用されている印象があります。
普段我々が利用する喫茶店やコーヒーショップで頼めるロブスタ種の商品は皆無に等しいです。
主な生産国はベトナムで、コーヒーの輸出高ランキングでかのブラジルを抜いて1位に輝いたこともある意外なコーヒー大国でもあります。
ベトナム現地ではロブスタのコーヒー豆をバターで煎り独特な抽出器具で濃く淹れたあとに練乳で割って飲むという特有のコーヒー文化が発達しているようです。
苦みが強く荒々しいロブスタコーヒーに特化した飲み方が発展したものと思われるのですが、なかなか興味深いですね。
~アラビカ~
次にアラビカ種です。
アラビカ種こそ普段我々がコーヒーと呼んで親しんでいる品種になります。
前回記事で紹介した古来から飲用が続いているコーヒーこそアラビカであり、そのためロブスタに比べてとても古く長い歴史を有しています。
歴史が長い分アラビカは栽培品種として様々な派生が生まれており、味わいも産地や品種によって大きく変わり多様であるため嗜好品として好まれています。
ただし、ロブスタと比べると栽培可能な地域がより限定されていたり、病害虫に弱く生産量も比較的少ないというデメリットがあります。
我々が普段嗜好品として楽しんでいるコーヒーは全てアラビカ種ということになるのですが、その中でも最大の生産量を誇るのがブラジルです。
けだまびよりがお送りするコーヒー豆3種のうちの1つにも選ばれているブラジルですが、次のページからそれぞれを詳しく紹介していきましょう。